ママニック葉酸サプリの栄養機能食品は「ビオチン」となっていますが、このビオチンとはどんな栄養素なのでしょうか?
ここではそのビオチンの妊活や妊娠においての役割などを中心に解説しています。
ビオチンの妊娠や妊活においての効果や役割
ビオチンは以前ビタミンB7と呼ばれていたこともあり、葉酸と同じビタミンB群に分類されています。
妊活中や妊娠中にビオチンを摂取しておきたい理由は、ビオチンが核酸にあるDNAの合成を手助けする役割があるためです。
私たちの体は、細胞分裂を繰り返して皮膚や筋肉などを作り出していくのと同時に、細胞の修復と再生を繰り返して生命活動を維持しています。
核酸にあるDNAは細胞の設計図を持っていて、遺伝子の情報を正しく伝える役割があります。
また、ビオチンには肌や髪、爪を健康的な状態に整える役割もあります。
ビオチンはアレルギー反応を引き起こすヒスタミンを抑えてくれるので、皮膚の炎症を和らげる効果があります。
もともと赤ちゃんはビオチンが少ないので、妊活中や妊娠中に摂取しておきたい成分です。
そして、ビオチンには血流を良くする役割もあるので、栄養が必要な場所に届きやすくなり、老廃物の排出も盛んになります。
血行が良くなって体が温まっていると、子宮や卵巣にも十分に血液が届くようになるので、妊娠しやすい体づくりが目指せます。
ビオチンが不足すると…?
妊娠中に便秘で悩む人は意外と多いものですが、ビオチンは善玉菌が作り出しているため、悪玉菌優勢になっているとビオチンが足りなくなってきます。
抗生物質によって腸内細菌のバランスが変わってしまい、その結果ビオチンが不足することもあり、
- 生の卵白や砂糖の摂り過ぎ
- お酒の飲み過ぎ
- 喫煙習慣
といった生活環境でもビオチンが不足してしまうので、食事生活だけでなく生活習慣が影響している場合もあります。
ビオチンは皮膚や粘膜を整える役割があるので、不足すると肌トラブルが多くなり、皮膚炎やアトピー性アレルギーでは治療のためにビオチンが処方されることもあります。
爪が割れたり、白髪が増えて毛が抜けやすくなることもあり、結膜炎になる場合もあります。
ビオチンは糖の代謝にも関わっているので、不足すると疲れやすくなります。
筋肉痛や運動失調が起こることもあり、うつ症状が出て気力の低下や食欲不振の他、ストレスを強く感じるようになって眠れなくなることがあります。
ビオチンの摂取目安量や上限値について
ビオチンは水溶性ビタミンであり、たくさん摂取したとしても必要ない場合は尿と一緒に排出されます。
厚生労働省により報告された2015年版の日本人の食事摂取基準では、1日の摂取目安量は成人で50μgです。
妊娠している間は尿中のビオチンが低下しているという報告があるため、ビオチンの摂取量を増やした方が良いと考えられていますが、現段階では明確なデータがないため、妊娠中や授乳中も同じ目安量となっています。
そしてビオチンの上限値ですが、過剰摂取による副作用は報告されていないため、上限値は設定されていません。
ビオチンが発見されたのは1935年であり、研究データが十分でないことも、上限値が定められていない理由です。
食事だけでビオチンの過剰摂取になる可能性は低いのですが、サプリの飲み過ぎは必要以上に成分を摂取することになるので、トラブルが発生しないとは言い切れません。
ですから、サプリの目安量は必ず守って利用しましょう。
ビオチンを通常の食事で摂取するには?
ビオチンが含まれている食べ物には、アーモンド、落花生、大豆、くるみなどのナッツや豆類、レバー、卵、イワシ、牡蠣、青海苔などに多く含まれています。
ビオチンは砂糖には含まれていませんが、黒砂糖には含まれています。
キノコ類や牛乳といった普段よく利用する食品にも含まれているため、バランスの良いメニューであれば、ビオチンが不足することはほとんどありません。
ビオチンを吸収しやすくするには、ビタミンCとビタミンB2、ビタミンB6を一緒に摂取しましょう。
ビタミンCを含む食品には、レモンなどの柑橘類、ピーマン、パセリがあり、ビタミンB2を含む食品には、レバーと納豆、干しシイタケがあり、ビタミンB6を含む食品には大豆食品やナッツ、にんにくがあります。
腸内の善玉菌が増えるとビオチンが合成しやすくなるので、乳酸菌を含んでいる納豆や味噌、チーズ、ヨーグルトなどの発酵食品、善玉菌の栄養源となるオリゴ糖、腸をきれいにしてくれる食物繊維もビオチンを含む食品と一緒に食べましょう。