「そもそも葉酸ってどうして妊活中から必要なの?」
という疑問を抱えている女性がまだまだ多いのも事実です。
そこでここでは改めて葉酸の重要性について書いてみたいと思います。
細胞分裂の促進の効果
葉酸は妊婦が積極的に摂取したい栄養素として推奨されています。
というのも、人は精子と卵子が受精してその受精卵が着床すると、ものすごいスピードで細胞分裂を行って成長していきます。
特に受胎してから3ヶ月当たり前がものすごいスピードで細胞分裂を繰り返します。
その細胞分裂の促進効果があるのが葉酸なのです。
なので葉酸が不足してしまうと、細胞分裂をする際に支障をきたしてしまいます。
特に妊娠初期は細胞分裂を繰り返すことで神経や各器官といった重要な部分が作られていきますが、葉酸が不足してしまうとそういった神経や各器官が作られる際に正常に作られなくなってしまうため危険なのです。
なので細胞分裂が正常に行われるように、しっかり葉酸を摂取しておくことがおすすめです。
葉酸は食事からも摂取することができますが、葉酸サプリを妊活中からしっかり摂取しておくと赤ちゃんがお腹に宿った際の細胞分裂を安心してサポートすることができます。
核酸の生成に深く関わる
細胞分裂を行う際に葉酸が重要な役割を果たしますが、その役割は細胞分裂に必要なDNAやRNAといった核酸生成です。
DNAは細胞の核の中にあり親から子供に、細胞から細胞に伝える遺伝子の本体として、RNAはその情報に基づいてたんぱく質を生成する働きがあります。
葉酸はこれら核酸の正常な生成に必要不可欠な成分なのです。
そしてこの核酸は細胞分裂を行う際の細胞一つ一つに含まれており、この核酸に異常があるとそれを修正しようとするのも葉酸の働きです。
なので、葉酸が不足してしまうと正しく遺伝子をコピーして伝達することができないだけでなく、遺伝子の異常を修正することが出来なくなってしまうのです。
体内で活性酸素によって同じ遺伝子情報を持っている細胞の生成が妨げられ、間違った遺伝子情報が伝わってしまうことがありますが、その際酵素が細胞に働きかけて修正され、新しく細胞が作り出されます。
この酵素に影響を及ぼすのが葉酸なのです。
なので葉酸が不足してしまうと酵素が働かないので間違った遺伝子情報が伝わって細胞が作り出されてしまうのです。
ビタミンB12とセットで摂取することで造血作用が高まる
葉酸は造血作用を高める働きもあります。
私たちの身体の中は隅々まで血液が張り巡らされており、その血液にのって栄養素や酸素が運ばれていきます。
そしてこの血液は赤血球・白血球・血小板からなっており、赤血球が栄養素や酸素を運び役割を担っています。
葉酸にはこの赤血球を作り出す働きがあるのです。
造血は骨髄の中で細胞分裂によって行われていますが、葉酸が不足してしまうとこの細胞分裂がうまく行われなくなってしまいます。
細胞分裂がうまく行われないということは、赤血球に含まれるDNAが正常に合成されていないということなので正常な赤血球が作られないということになります。
特に正常な赤血球が作られないということが続いてしまうことで、悪性の貧血を引き起こしてしまうこともありますし、赤血球が栄養素や酸素を届けることができないので体が不調をきたしてしまいます。
葉酸はビタミンB12と一緒にセットで摂取することで造血作用が高まるため、食事の際には葉酸を多く含む食材とビタミンB12を多く含む食材を一緒に摂取することがおすすめです。
葉酸が不足すると神経障害などが起こりやすくなる
妊娠が発覚してから保健師や医師から積極的に葉酸を摂取するよう推奨されますが、これは妊娠初期にしっかり葉酸を摂取していれば神経障害が起こりにくくなるためです。
特に受精して着床してから3ヶ月間の間に目まぐるしく細胞分裂を繰り返すことで、人の身体の中でも重要な神経などがどんどん作られていきます。
細胞分裂には葉酸が必要不可欠ですが、この期間に葉酸が不足してしまうと、胎児が神経管閉鎖障害やダウン症、無脳症を発生するリスクが高くなってしまうのです。
なので実は妊娠が発覚してから積極的に葉酸を摂取しても遅いことも考えられます。
実際妊娠が発覚する多くが、発覚した時点で妊娠4週以上たっている場合が多く、一番細胞分裂が盛んに行われている時期に突入してしまっている、もしくはその時期を過ぎてしまっているためです。
なので妊娠前から積極的にサプリなので葉酸を補っておくことがおすすめです。
実際造血作用など女性にとって重要な役割も担うわけですから、妊娠前から積極的に摂取しましょう。